齋藤忠一 Saitoh Tadakazu
作庭家であり古庭園・寺院境内環境研究家
昭和36年に重森三玲氏に師事して昭和50年に独立。宗箇流家元露地(広島市)など各地で作庭。日本庭園を主に修理、復元を行なっている。著者『日本庭園鑑賞事典』(東京堂書店)他
庭には多くの精神の物語りがあり、作庭家は庭に様々な意味を込めて造ります。また自然の条件によってその表情は刻々と変化します。あまり感動しなかった庭でも、日を改めてみると思わぬ発見があります。ですから庭は繰り返し見ることが大事です。それは優れた小説を繰り返し読むことと同じ行為といえます。
Creating a garden
文化の発展
美の基本
美しいものには理由がる。
美しい庭にも理由がある。
庭で大事なのは、掃除を怠らないことだ。
美の基本がそこにある。
石の表情を知る
石を立てんには、先ず主石の角あるを1つ立おほせて、次々の石をば、その石の乞わんに随いて立つべきなり。
つまり石には心があるということ。
借景